プロフィール

exneet

作者:exneet
耳折れ猫と愉快な仲間たち


最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ検索

RSSリンクの表示

リンク

26才、高卒、職歴なしのニートはいかに就職したか

25才。ひきこもりから脱出し、本屋でアルバイトを始めた。
26才。もうそろそろ就職しないと、一生就職できないのではないかと焦るようになった。

そこで、自分は何をしたいのだろうと考えた。「何ができるだろう」ではなく、「何をしたいのだろう」から考えるのが、夢見がちで世間知らずなニートだ。

僕はゲームが好きだったので、単純にゲーム会社に就職しようと考えた。小学生なみの論理的思考である。そして、さっそく求人サイトで3DCGクリエイターの求人を探した。クリエイター・・・、響きもカッコイイではないか(アホです)。

ハローワークに通うという発想はなかった。ゲーム会社がそんなところに求人を出しているとは思えなかったので。

そして、求人サイトにスカウトシステムというものがあることを知り、職歴なしの履歴書を登録。「ゲームが好きで、PCゲームのMODなんかを作ってましたー」という馬鹿っぽいアピール文と共に。

すると、聞いたこともないような会社からスカウトがきたではありませんか!さっそく、兄のお古のリクルートスーツを着て、自分の作った3DCGを印刷して面接を受けにいった。

面接で、「アルバイトから働く気はある?」と聞かれ、「正社員じゃなきゃヤです!」と即答。即効でお祈りメールが来ました。

1週間も経たないうちに、やはり聞いたこともない携帯ゲームを作っている会社からスカウトが!今度はTシャツとジーンズのラフな私服で、面接を受けに行った。会社に着いたら他にも応募者がいて、みんなスーツを着ていた。僕ひとりだけが完全に浮いていた。

そして、面接ではなく、いきなり試験を受けさせられた。一般常識などの筆記問題と、テーマに沿った鉛筆画を描かされる試験。絵心なんてまったくない僕は、幼稚園児並の絵を描いて提出。こちらも即効でお祈りメールが来ました。

ここにきて、根拠のない自信のあった僕は(なんせニートですから)、自分がゲーム会社に就職するなんて無理だということにようやく気づいたのだった。

そして、方向転換を図ることになる。

(次回に続く)


2006-07-25(Tue) 21:33| 脱ニート体験記| トラックバック 1| コメント 34

26才、高卒、職歴なしのニートはいかに就職したか(その2)

さて、ゲーム会社に就職することは無理だと悟った僕は、次なる「やりたいこと」は何だろうかと考えた。そして、たいして考えるまでもなく、「IT関係」というアバウトな回答を得た。

PCゲームはパソコン上で動いているし、ネットワークを使うネットゲームも大好きだ。雑誌付録のCD-ROMからLinuxをインストールしたこともある。何より、毎日2ちゃんねるに入り浸っているのだからIT系しかない!そう思った(というか勘違いした)。

さっそく未経験からなれそうな職種を考える。

■プログラマ
モノをつくるクリエイティブな職業で格好いい。そんなイメージを持っていた。求人サイトを見てみると、給料支給でJavaの講習を受けさせてくれた上、仕事も紹介してくれるという夢のような求人を発見(今考えると、単なる餌付きの偽装請負なんだけど・・・)。

ただ、当時からデスマーチという用語を耳にするぐらい過酷な職業であることを知っていたので、ちょいと及び腰に。とりあえず他の職種を検討する。

■ネットワークエンジニア
これだ!と思った。何より響きがカッコイイではないか(そればっか)。しかも、プログラマのように労働条件が過酷だという話を聞かない。

求人サイトをみてみると、未経験でもCCNAという資格があると就職に有利らしい(今考えると、これらはネットワークエンジニアという名前で募集している単なる監視オペレーターなんだけど・・・)。

さっそく参考書と問題集を買ってきて勉強を始める。そして、勉強と同時に求人への応募を検討する。

中途採用では、「経験3年以上」や「未経験者は25才まで」という条件があって、なかなか応募できそうな求人がない。IT系だからか「専門卒以上」という要件も多い。

そもそも、中途採用って即戦力を求めているわけで、26才・高卒・職歴なしなんてお呼びじゃないのだ・・・。第二新卒なんて便利な言葉もあるけど、年齢的に無理だし、なにより俺は高卒だっちゅうの。

自分にとっては初就職なんだけど、中途採用という門しか用意されていないこの現実。


もうね、応募要件を気にすることはやめにした。求人サイトから応募するだけならタダなんだから、応募しちまえ!と。ダメならお祈りメールがくるだけだし、運がよければ面接してくれるかもしれない。

そもそも、26才・高卒・職歴なしの元ニートを求めている企業なんてないのだから・・・。

そして、ネットワーク関係の仕事ができそうな求人に応募を始めた。

(次回に続く)


2006-08-02(Wed) 19:50| 脱ニート体験記| トラックバック 0| コメント 2

26才、高卒、職歴なしのニートはいかに就職したか(その3)

さて、ようやく求人に応募を始めたわけですが、目指すはもちろん正社員!派遣サイトになんぞ目もくれず、正社員募集の会社にのみ応募した。といっても、関西なので東京に比べると求人自体が少ない。数社に応募したのだが、すぐに書類選考でお断りのメールが返ってきた。

やっぱり正社員なんて高望みなのか。
派遣社員から正社員を目指すべきか。
紹介予定派遣なんてものもあるしなあ・・・。

そんなことを考えていたとき、一件の求人を目にした。その会社では、最初は全員が契約社員からスタートとなる。ただし、3ヶ月から数年で70%以上が正社員採用されているとのこと。

正社員採用を餌にした、よくある騙しパターンでは・・・と疑う。でも、後がなかったので応募してみたら、書類選考を通過した。ますます怪しく思ったのだが、せっかく面接に呼ばれたのだからと、いそいそと出かけていった。

面接の話の前に、履歴書の話を少し。怪しげな会社とはいえ、書類選考を通過した履歴書に、僕は何を書いたか。職歴なんてないのに・・・。

もちろん職歴欄を空白にしたりはしない。「アルバイト」と堂々と書いた。しかも、1年しか働いていないのに、高校卒業してからずっとそこで働いていたことにして・・・。

経歴詐称?

知るかそんなもん!こちとら生きていかなくちゃなんねーんだよ!ってなもんです。実際、アルバイトの経歴なんて詐称といえるほどのもんでもない。なんせ、社会保険にすら加入していないのだから。

でも、ここがミソなのだ。社会保険に入っていないから、採用側には実際にその期間アルバイトをしていたのかどうかを知る手段がない。

採用側が要求するのは、その年の源泉徴収票だけだ。さすがにアルバイトすらしていなかったら無理だけど、就職活動を始めた年の1月1日からアルバイトしていたら、それを5年に水増ししようがわからない。わざわざアルバイト先に電話で確認するようなマメな会社があるとも思えないしね。

間違っても職歴欄を空白にすべきではないと思う。面接で突っ込まれても、アルバイトなら逃げられる。

そんな嘘八百の履歴書を抱え(でも、字は綺麗な方なんで手書きでアピールっす)、またもや兄のお下がりの濃紺のリクルートスーツを着て面接にでかけた。

(次回に続く)


2006-08-04(Fri) 22:23| 脱ニート体験記| トラックバック 1| コメント 18

26才、高卒、職歴なしのニートはいかに就職したか(その4)

いよいよ面接に突入である。7月の暑いさかりに、着慣れないスーツを着て汗をかきつつ会社に向かった。会社までは片道40分程度で、こりゃ通勤も楽チンだし決まればよいなーと思った。駅からの道のりがわからず、30分以上の余裕を見て出てきたのだが、結構ギリギリに着いてしまった。

面接で遅刻は厳禁なので、あらかじめ下見をしておくか十分な時間的余裕をみて家を出ることをおすすめします。

会社に着くと会議室のような部屋に通され、椅子に座って面接担当者が来るのを待った。この待っている時間が一番緊張する。会議室に入ってきた面接担当者は、人事担当者と技術責任者の二人だった。

最初は、人事担当者による履歴書の確認とその内容についての質疑応答である。もちろん、空白の職歴(アルバイト期間)を一番最初につっこまれる。この難局をいかに乗り越えるべきか。選択肢はいくつかあるが、僕は一番無難な回答を選択した。それは、
「アルバイトをしながら国家試験の勉強をしていました」
これです。公務員試験でもいいと思う。いまどき公務員試験浪人なんて当たり前にいますから。

高卒の僕だとこの言い訳も結構つらいものがあるけど、大卒の人ならかなり説得力があると思う。勉強内容についてそうそう突っ込んでくる面接担当者なんていないので、まずバレない。面接担当者がかつてその試験を受験したことがあったら別だけど、そのときは運が悪かったとあきらめるべし。

そして、次なる質問も決まりきっている(今までの面接の経験から)。その試験の受験をなぜあきらめたのか?
ここでの回答は、
「受験は○○才までと決めていました。そのときまでに結果が出せなければ、きっぱりとあきらめて就職しようと考えていました。」
嘘八百です。あくまでも今回の就職活動が計画どおりであることを強調。ダラダラとフリーター生活を送っていたわけでもなく、ましてニートなんてとんでもない!そんなオーラを体から発するのがコツです。

厚顔無恥だって?そのとおり。職にありつくためなら何だってします。でも、この辺は職歴や学歴の捏造とは違って「人生の過ごし方」の嘘なので法に反するものではない。そもそも企業側の求人内容だって嘘八百ですし。そもそもそもそも、ハローワークで社会保険なしの正社員を募集してたりしますし・・・。こんなことで良心の呵責を感じているようでは生きていけない。

ここらで人事担当者からの攻撃はかわすことができた。次は技術担当からの質問である。

(次回に続く)


2006-08-14(Mon) 00:47| 脱ニート体験記| トラックバック 0| コメント 2

26才、高卒、職歴なしのニートはいかに就職したか(その5)

人事担当者の質問はやり過ごしたが、次は技術担当者からの質問だ。質問の前に、この会社がどんなことをやっているのかという、大まかな事業内容の説明があった。

Q1.なぜこの会社を受けようと思ったのか。
A1.ネットワークやサーバ構築、運用などの仕事を行っていて、自分が希望する仕事ができそうだから。

→ その他、この会社の強みなどを会社のWebサイトで事前に調べておき、そこに惹かれていることをアピールです。

Q2.どんなことをやりたいのか。
A2.ネットワークに興味があるので、ネットワーク構築の仕事をやりたい。そのためにCCNA取得に向けて勉強しています。

→ 「勉強中」、すなわち自分が意欲的であることをアピール。ほんとは「取得しました」がベストなのは言うまでもない。

Q3.CCNAはいつごろ取得するつもりか。
A3.今月中に取得するつもりです

→ 結局、取得したのはその3年後になりましたが・・・。「つもり」だけならなんとでも言えるのだ。

Q4.いままでにどんなことをしてきたのか。
A4.自宅でLinuxサーバの構築をしたり、Javaで簡単なゲームアプレット(懐かしい!)を作ったりしていました。また、アルバイト先では日々の定例業務を自動化するマクロを作成して、パートのおばちゃんに喜ばれました。

→ なんせ職歴がないので、趣味でもいいからIT関係に強く興味があることをアピールっす。

Q5.勤務先までの通勤時間は、何時間ぐらいまでなら大丈夫か。
A5.1時間45分までなら大丈夫です。

→ 偽装請負会社の場合、この質問はかなり重要(派遣できる範囲が決まるので)。ほんとは1時間半でもイヤなのだがプラス15分だけリップサービス。

Q6.採用になったとしたら、いつごろから来ることができますか?
A6.今はアルバイトをしていてすぐには辞められないので、1ヶ月後から来れます。

→ この答えは失敗でした。会社側としては人手が足りないから求人しているわけで、すぐにでも入ってこれる人の方が望ましいのは言うまでもない。バイト先に義理立てして1ヶ月もの引継ぎ期間を設けるのは愚の骨頂。1~2週間で十分だと思う。ただ、バイトをしているのに「明日にでも来れます」というのは責任感のない奴と思われそうでおすすめはしない。

質問はだいたいこんな感じでした。「何か質問はありますか?」と聞かれたので、入社後の教育制度について質問した。すると「教育制度はあるが、基本的には自主的に勉強してもらうことを方針としている」との答えが。要は、「教育にかける金はない」ということやね・・・。最後に「結果は1週間後にお伝えします」と言われ、面接は終了した。

そして、面接後には恐怖のSPI試験が始まった。国語と英語は問題ないのだが、数的処理っていうの?鶴亀算とかの算数問題や図形の展開図から立体の形を求める問題なんかがさっぱりできなかった。SPI試験はおそらく「慣れ」だけのものなので、事前に問題集を買って対策をしておくことをおすすめします。今の3社目の会社のときにもSPI試験があって、やはりさっぱりできなかった。それでも入社できているので、成績がどの程度のウェイトを占めているのかはわからないけど、対策しておくに越したことはないと思う。

性格診断の問題は「明るく積極的」な人格を演じて回答しておいた。あまり偽善的な回答をしてもバレるらしいし、別の質問に対する回答との矛盾も考慮されるらしい。この辺の対策もググればいくらでもでてくるんじゃないでしょうか。間違っても、「自分の失敗は他人のせいだと思う」や、「いつも誰かに見られているような気がする」などの回答に○しないように・・・。

(次回に続く)


2006-08-19(Sat) 12:08| 脱ニート体験記| トラックバック 0| コメント 0